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U10になった息子くんがお風呂でぽつり。どうしたらスタメンになれるかな?おれはあまり深く考えず、ゴールを毎試合決めて、コーチの顔を見てにこっと笑えばなれるよ、と答えておいた。
U10はじめての遠征試合。
試合前にコーチからスタメン組の発表があった。選手たちは緊張した表情で、自分の名前が呼ばれないか、コーチを見つめていた。ポジションごとにひとりづつ名前を読んでいく。
今日のスタメンが揃った。
コーチは真剣な目で、子どもたちの全員の目を見ながら(眼力すごい!)、もし手を抜いたらすぐにピッチから降ろすよ、呼ばれなかった選手たちにもチャンスが十分にあるぞ!と宣言した。
スタメン組の4年チームはさすが、しっかり連動するお兄さんのサッカーだ。サトとヨーヘーが3年から合流しているが、要求される動きの質が高く、コーチから野太い声が何度も飛んでいた。
サブ組の3年チームは、まだU8の延長。ボールの蹴り合いとドリブル。ゴールへの意欲は素晴らしいものがあるが、ピッチ上のメンバーとの連動はまったくない。ゴール前では仲間同士でボールを取り合っているほどだ。マイボールになると全員オーバーラップ。1バックがふつう。
伴奏をまったく聴かないカラオケだ。
サブ組が出る4本目、息子くんが3-2-2のCBの所に立っている。左SB、左SH、FWはやらせてもらったことがあるがここははじめて。8人制の場合、CBはゲームメーカー。仲間全体を見て、相手を見て、試合の強弱をプレイと声で指示する中心にならなければならない。ここをやらせてもらう選手はコーチが期待してる子だけだ。
しかし、本人はゴールへの意欲が高すぎて、役割を捨てて走りだしてしまう。おれの不用意な言葉で、コーチの意図が濁ってしまった典型的な例だ。
動画を撮影しながら、コーチの声を注意深く聞く。焦って攻め急ぐプレイにはとくに強い修正をいれている。チームに求めるものがよりサッカー的になってきた。もうゴールだけではスタメンにはなれない。
派手なソロよりも、奏者全員の音を聴き、和音を読み取って、そのなかで自分の役割の音を奏でる。
今年一年、チームの変化と成長が楽しみだ!