Feeds:
投稿
コメント

Archive for 2011年12月

20111224-午後080925.jpg

クリスマスの準備ができた暖かい部屋。早朝、朝5時半。窓を開けると冷気が部屋にすべりこむ。冷蔵庫の扉を開けたようだ。冬の魔女が氷の指を差し出してきた。

今年最後の遠征試合。息子くんは大きなリュックを背負い、颯爽と出発した。いつもの練習場からチームバスに乗りこむ。

板橋区の戸田橋グランド。河川敷の天然芝だ。芝は枯れていたが、土のグランドよりはやりやすい。太陽が出てきた。風はなく日向は暖かい。完全防寒の覚悟で準備をしてきた保護者はほっと一息つく。

第一試合。

トレーロスは眠ったままだ。なんとなく試合に入り、不用意に2点を取られる。何もできず前半を終える。

後半がはじまり、少しずつ動けるようになる。クロの馬橋ターンがきれいに決まったところから、眠りから目が覚める。

ナオトの勇気あるペナルティー突破からPKをとり、ゴールを決める。1点差にせまる。攻守の激しいプレイから、ヨーヘーが足を痛める。コーチが足の状態を見ている間に、左サイドをエーシがかけあがり、サトがボールを受けシュート、ゴール!試合終了間際に同点に追いつく。

PK戦へ突入。

U9はじめてのPK戦。練習をしたこともない。真剣勝負のPK戦ははじめての経験だ。

接戦。5人できまらず7人目まで行く。

相手チームのPKをショーが押さえれば勝ちだ。異様に盛り上がるグランド。一列に並んだ両チームの選手は肩を組んで舞台の二人の対決を見守る。

そのときだ。

ベンチサイドで仁王立ちしたシューコーチが、両手を胸の前で合わせ、手のひらを丸く膨らました。そのまま拳法の達人のように手を前に出し、ショーへと狙いをさだめた。

手のひらの中に真っ白な光があらわれた。丸く輝く光の卵はどんどん大きくなり、やがて眩しい光の玉となった。シューコーチの手のひらがふるえはじめた。鼻から激しく息を吐き出す。体全体がぶるぶると震えはじめた。何かに耐えるように顔が赤くなる。

シューコーチが突然呪文を唱えた。

ンパンロメ ゾルベタ ゾルベタ
ダミシノタ ノンバチイ ウョキ
ンパンロメ ゾルベタ イタッゼ

手のひらから閃光が発した。巨大な光の固まりが、ゴールを守るショーへと放たれた。純白の閃光につつまれたショーは巨大な勇敢なゴールキーパーへと変身した。

異変に気づいた相手のシュートは、おびえた弾道のまま、ショーの手のひらへまっすぐとんでった。

ボールの弾道を見守るチームメートが、ショーの手のひらにはじかれたボールを見ると、全員走り出し、ゴールの前には歓喜の赤い輪が爆発していた。

ピッチサイドの保護者も喜びの声をあげ、コーチも大声で笑っていた。

今年一年がんばったU9。

一年の最後に素晴らしいプレゼントをサポーターに届けてくれたのだ。

試合を終えた選手たち。そのなかでひとりクロだけが、笑いながらつぶやいていた。

ンパンロメ ゾルベタ ガレオ

20111224-午後080951.jpg

Read Full Post »

20111211-午前081918.jpg

月に一度は真剣勝負。神宮のフットサルコートを舞台に経験者も初心者も、おじさんも若い人も、社会人も学生も、すべての垣根を取り払った、ただフットボールが好きという人たちが集まってフットサルのリーグ戦をやる。

それがアキバリーグです。

もともとはゲームソフト業界のフットボール好きが立ち上げましたが、それも12年も前のこと。半年を1シーズンとして、すでに24シーズンが過ぎようとしています。

経験者を中心に真剣勝負を繰り広げるA1(アキバリーグ1部)とエンジョイプレイヤーを中心としたA2(アキバリーグ2部)の2部構成。シーズンごとの昇降格もあり、ワンデイカップでは味わえないチーム戦略を楽しめます。

クローズドな草リーグではありますが、参加チームがそれぞれ自発的に活動していて、新しいメンバーが入ると、それはリーグ全体の仲間になる。最近ではJFLで中心選手だった方や、なでしこで年代別の代表経験をもつ女子選手も遊びに来ています。

うまい人も、へたっぴな人も、週末の数時間を楽しくボールを蹴る遊び場。フットボール好きな方には、月に一度の社交場にもなっています。

この奇跡のような舞台が続いているのも、参加クラブのみなさんのフットボールへの愛情。

楽しいことが一番大事だと気づかされるアキバリーグです。

Read Full Post »